群馬大学医学部 推薦入試の小論文 ── よく出るテーマと、合格する答案の書き方
出題の形式(課題文の有無・英文の有無・字数・試験時間)は、年度によって変わることがあります。受験する年度の形式は、必ず大学の公式の募集要項でご確認ください。
小論文で見られているのは「知識」ではありません
医学部の小論文は、医学の知識を問う試験ではありません。見られているのは、与えられた問題を正しく読み取る力、自分の考えを筋道立てて伝える力、そして「この人は医師として患者さんや社会とどう向き合うのか」という姿勢です。
知識をたくさん並べた答案より、ひとつの問いに誠実に向き合い、自分の言葉で結論まで書き切った答案のほうが、ずっと高く評価されます。
入試は、他の受験生との戦いです
当たり前のことですが、合格者の数は決まっています。誰かがより優れた答えを出せば、その人が合格し、誰かが落ちます。入試は自分との戦いではなく、同じ大学を目指す他の受験生との戦いです。
参考書どおりの答え、よく見る模範解答、周りと同じ書き方。それは「間違いではない」だけで、ほかの受験生の中から抜きん出ることはできません。周りと同じものは、周りと一緒に落ちます。必要なのは、本人の経験と考えを、誰よりも深く、正確に示して、賢く抜きん出ることです。
よく出るテーマ
医学部の小論文では、次のようなテーマがくり返し取り上げられます。どれも「正解がひとつではない」問題で、自分の立場をはっきりさせたうえで、反対の考えにも目を配れるかが問われます。
- 地域医療と医師の偏在:医師不足の地域、へき地医療、地域枠の役割
- 高齢化と医療:在宅医療、介護との連携、終末期医療のあり方
- 医療倫理:インフォームド・コンセント、患者さんの自己決定、出生前診断、臓器移植
- チーム医療と医療安全:多職種の連携、医療事故の防ぎ方(ヒヤリ・ハットの記事も参考になります)
- 医療と技術:AIの診断支援、遠隔医療、医療データの扱い
- 感染症と社会:公衆衛生、個人の自由と社会の安全のバランス
- 医師という職業:医師の働き方、医師に求められる資質、患者さんとのコミュニケーション
群馬大学医学部を受ける方は、特に地域医療について、群馬県の実情(医師が都市部に集まりやすいこと、高齢化、山間部の医療)を自分の言葉で説明できるようにしておくと安心です。地域枠の仕組みは、「地域枠とは?」の記事にまとめています。
出題の形式は、大きく3つ
1.課題文型
日本語、または英語の文章を読み、その内容をふまえて自分の考えを書きます。医学部では英文の課題文が出されることも多く、英文を正確に読み取る力が、そのまま小論文の点数に直結します。
2.資料・グラフ型
統計やグラフを読み取り、そこから分かることと、自分の考えを書きます。数字を正確に読み取ること、読み取った事実と自分の意見を分けて書くことが大切です。
3.テーマ型
「医師に必要な資質とは何か」のように、短いテーマだけが示されます。自由度が高いぶん、構成の力がそのまま出ます。
合格する答案の組み立て方
形式が違っても、合格する答案の骨組みはほぼ同じです。
- 問いに対する結論を、最初に一文で示す
- 理由を、二つ程度に絞って述べる
- 具体例で、理由を裏づける(ニュース、統計、自分の体験など)
- 反対の立場にも触れ、それでもなぜ自分の結論なのかを示す
- 医師としてどう向き合うかで締めくくる
この骨組みを、試験の前に体にしみ込ませておくことが、本番で落ち着いて書ける一番の近道です。
よくある失敗
- 課題文の要約で終わってしまう:求められているのは要約ではなく、あなたの考えです
- 理想論だけで終わる:「患者さんに寄り添う医師になりたい」だけでは、どの受験生も同じです。どう寄り添うのかまで書きます
- 知識の羅列:用語を並べても、考えがなければ評価されません
- 字数が足りない、または大幅に超える:指定字数の9割以上を目安に、超えないように書きます
- 時間が足りなくなる:構成を考える時間、書く時間、見直す時間を、あらかじめ決めておきます
練習の進め方
- よく出るテーマごとに、自分の意見を短いメモにまとめておく
- 本番と同じ字数・時間で、実際に書いてみる
- 第三者に読んでもらい、指摘を受けて書き直す
- 書き直した答案と、志願理由書・面接で話す内容が食い違っていないか確かめる
小論文は、書いた本数より、書き直した回数で伸びます。一度書いて終わりにせず、同じテーマを何度か書き直すことで、考えが深まり、文章が引き締まっていきます。
当塾での小論文の指導
当塾では、群馬大学医学部の推薦入試の小論文について、約20年分の出題を手元で分析しています。テーマの傾向、形式、求められる字数に合わせて、本番と同じ条件で書く練習を重ね、合格レベルの答案を自分で書けるところまで引き上げます。詳しくは、小論文・志願理由書対策のページをご覧ください。
公的機関の資料や、一般の方にも知っておいてほしいサイトは、参考資料・リンク集にまとめています。
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