医学部に行けば、幸せになれるのか?
医学部に進学し、医療に情熱を持ち、人の命や人生と向き合う覚悟を持ち、学び続けることを苦としない人。そうした人は、医師として、そして人として、幸せになれる可能性が高いでしょう。
一方で、「頭が良かったから」「安定しているから」「収入が高いから」という理由だけで医学部を選んだ学生が、現実を知ったあとに悩み、留年したり、退学したり、気持ちが整理できないまま医療現場に立っている──そうした姿も、私は実際に見てきました。
向き・不向きは、確かにあります
医療の世界は、理想だけでは続きません。責任の重さ、判断の重圧、人の生死に向き合う現実。純粋な気持ちだけで続けられる世界ではないことも、現場を通して理解しています。
だからこそ私は、「医学部に行けるかどうか」だけでなく、その人の性質・価値観・人生観に医学部が本当に合っているのかを考えることが大切だと思っています。実際、医学部に入学したあとで「やはり別の道を選びたい」と悩み、最終的に一緒に別の道を選んだ学生もいました。
高校の現場では、どうしても「合格させること」が最優先になります。それは先生方が悪いのではなく、合格実績の先にある人生を考える仕組みが、教育現場にほとんど存在しないからです。けれど、職業や生き方は合格の瞬間で終わるものではありません。むしろ、そこからが本当のスタートです。
私自身も、遠回りをしてきました
実は私自身も、学部を何度か変更しています。迷い、考え、行動しながら、自分の道を探してきました。進学してから悩む人は決して少なくありません。だからこそ、できる限り高校生のうちから、じっくりと将来を考えることが大切だと思っています。
正解は、最初からひとつではありません
もし私の生徒になったなら、「とにかく医学部へ行かせる」指導はしません。あなたの性質、強み、不安、価値観を見ながら、医学部が本当に合っているのか、あるいは別の医療の道が合っているのかを一緒に考え、納得できる答えを探します。
人生において、遠回りに見える選択が、もっとも誠実で幸せな道になることもあります。
医療だけが、正解ではありません
医療だけが唯一の正解だとも思っていません。人によっては、企業や起業という道のほうが才能を発揮でき、自由に、誠実に、社会へ貢献できる場合があります。強い独立心を持つ人、自由な発想で物事を考えられる人、組織に縛られすぎない働き方を望む人にとっては、それも立派で尊い選択肢です。
だから私は、「医学部か、それ以外か」の二択ではなく、医療と起業、どちらの可能性も視野に入れた進路指導を行っています。あなたの性格、価値観、人生観を見たうえで、どの道があなたの人生をもっとも輝かせるのかを、一緒に考えたいのです。
誠実で、思いやりがあり、社会を良くしたいと本気で考えている人の努力と挑戦を、私は全力で支えたいと思っています。
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