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指導日記 私立大学医学部・4浪

4浪から私立大学医学部へ——「もう無理かもしれない」と言った彼が変わった日

努力の量は十分すぎるほどだった。問題は量ではなく、方向だった。

彼が私のところへ来たのは、4浪目の春でした。

前橋高校を出てから、大手予備校をいくつも渡り歩いてきた3年間。ご家族に連れられて初めて面談に来たとき、彼の顔には「またダメかもしれない」という諦めが、はっきりと浮かんでいました。私は長く受験指導をしてきましたが、この「努力しても報われなかった子」特有の疲れた表情を見ると、いつも胸が痛みます。

まず私が確認したのは、成績そのものではなく、これまで何を、どうやって勉強してきたかでした。話を聞いて分かったのは、彼は決してサボっていたわけではない、ということです。むしろ努力の量は十分すぎるほどだった。問題は、量ではなく、やり方の方向がずれていたことでした。

特に英語は、英検準2級レベルからの立て直しが必要でした。4浪生に対して、中学レベルまで戻る指示を出すのは、勇気が要ります。本人のプライドを傷つけかねないからです。でも私は、あえてそこから始めてもらいました。「今できるふりをして先に進むより、土台をもう一度組み直すほうが、結局は速い」と伝えたのを覚えています。

授業のペースは、正直に言えば速く、宿題も多く出しました。楽をさせるためではなく、彼にはもう時間の余裕がなかったからです。ただ、量を出すときに私が最も気をつけたのは、「この教材は、あなたのこの弱点のためにある」と、一つひとつ理由を添えることでした。ただ多いだけの課題は人を折りますが、意味の分かる課題は人を伸ばします。彼が後に「一つひとつが必要な内容だった」と振り返ってくれたのは、この点が伝わっていたのだと思います。

そして4浪目の春、彼は私立大学医学部に合格しました。しかも、成績を大きく伸ばしたことで奨学金を得て、経済的な不安も抱えずに大学生活を始められることになりました。ご家族と一緒に報告に来てくれたときの、あの晴れた表情を、私は今でも覚えています。初めて会ったときの諦めの顔とは、まるで別人でした。

彼が特別な才能を持っていたわけではありません。していたのは、正しい方向の努力を、あきらめずに続けたこと。それだけです。私がしたのは、その努力が正しく実を結ぶよう、方向を示し続けたことに過ぎません。

4浪という年月を「長い」と感じる人もいるでしょう。でも私は、彼がここまで諦めずに来たからこそ、この合格に意味があったと思っています。

生徒さんの声

前橋高校を卒業する前からいくつもの塾や予備校に通い、卒業後も3年間、大手の有名予備校を転々としました。しかしどこでも成績は上がらず、「自分にはもう無理かもしれない」と感じていた時期もありました。そんな時、親と妹の勧めでヒロ先生の予備校に入塾しました。4浪目の挑戦でした。英語は英検準2級レベルからの再スタート。授業のペースは速く宿題も多く大変でしたが、使う教材の一つひとつが自分に必要な内容で、学ぶほどに「これまでの勉強との違い」を実感しました。そして4浪目の春、ついに念願の私立大学医学部に合格。成績を大きく伸ばして奨学金も得ることができ、安心して大学生活を始められるようになりました。あきらめずに挑戦し続けたこと、そしてヒロ先生と出会えたことに心から感謝しています。

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